乳がん検診
当財団では平成13年度より、県内で最初に乳がん検診車を用いて検診を開始し、巡回して年間約2万件の検診を行っています。
専門の診断医のもと、日本乳がん検診精度管理中央機構の画像認定を受け、精度の高い検診を実施しています。
対象者 | 40歳以上 |
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検査項目 |
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受診間隔 | 2年に1回 |
※市町村により対象者、検査項目等違いがあります。詳しくはお住まいの市町村にお問い合わせ下さい。
乳房について
乳房は、母乳をつくる乳腺と、それを包む脂肪組織からなります。
乳腺は、乳頭から放射線状に張りめぐらされている15~20の乳腺葉に分かれており、乳腺葉は、乳管と乳腺小葉からできています。
乳がんとは
乳がんは乳腺の組織にできるがんで、乳管から発生することが多くありますが、乳腺小葉からも発生します。乳がんは大きく非浸潤がんと浸潤がんに分けられます。非浸潤がんは、がん細胞が乳管や乳腺小葉にとどまっているがんです。また、浸潤がんは、乳管や乳腺小葉の周囲まで広がっているがんです。
乳がんが発生しやすい場所は乳首を中心に乳房を4つに分けると、乳房の外側の上の方が一番多く、二番目に内側の上の部分、次に外側の下、内側の下、乳首付近の順となります。
乳がんは女性の部位別のがん罹患数で1位となっており、死亡原因の上位に位置しています。
乳がんは早期に発見できれば適切な治療によって治癒の確率が高いがんです。
また、乳がんは自分で発見できる1つのがんです。入浴時や着替えの時など、日頃から定期的に自分の乳房を見たり、触ったりしてセルフチェックを心がけましょう。自覚症状としては下記のものがあります。
- 乳房や脇の下のしこり
- 皮膚のえくぼのような凹みやひきつれ
- 乳頭や乳輪付近のただれを伴う湿疹
- 乳頭からの分泌物 等
検診の内容
マンモグラフィ
マンモグラフィは乳房専用のX線検査です。乳腺の重なりを少なくするために、乳房をプラスチックの板で挟んで圧迫し、薄く伸ばして撮影します。
セルフチェック等では発見しにくい小さな病変や、超音波検査では発見しにくい微細な石灰化(微細なカルシウムが付着したもので乳がんの病変でみられることがある)を写すことができます。
しかし、画像の性質上、乳腺が発達している人や閉経前の若い世代では病変を見つけにくいことがあります。
超音波検査
乳房に超音波をあて、内部からの反射波(エコー)を画像にして、異常の有無を検査します。
放射線を使わないので妊娠中でも検査を受けられます。
また、超音波検査は乳腺の濃度に影響されないため、乳腺が発達している人に適しているといえます。
もし精密検査が必要となったら
「要精密検査」になった場合は必ず医療機関で精密検査を受けてください。
「要精密検査=がん」というわけではなく、精密検査を行った結果、がんではなく、良性のものや他の病気と診断されることが多くあります。
また、症状がある場合は、検診結果によらず、医療機関を受診してください。
お問い合わせ
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